市川市「失語症会話ボランティア(意思疎通支援者)養成講座」開講です
こんにちは。言語聴覚士の松本です。
平成29年度も「市川市 失語症会話ボランティア(意思疎通支援者)養成講座」を担当します。
今年度は、厚生労働省の方針に沿って、全40時間(10日間)の講座となります。
初回は11月1日(水)、次回は11月6日(月)そして、3回目は、11月20日(月)失語症友の会「市川 げんき会」に参加して当事者の方とふれあいます。4回目の12月4日(月)と5回目 12月20日(水)は、千葉県我孫子市身体障害者福祉センターの竹中啓介先生をお迎えして行います。6回目以降は年明けに行います。
「失語症会話ボランティア」は、失語症を持つ方とコミュニケーションを通じた交流や支援を行います。
市川市と当社ミカタは平成24年度から、失語症の方の支援に取り組んでいます。
(失語症の方への会話支援をする事業は、千葉県では2市が実施してきました。
我孫子市と市川市は全国レベルでも、この支援事業の先駆けです)
第1回目の講座で、びっくりしたことがありました。
それは「相手の言いたい言葉を当てる」課題でのことです。
何万もある単語から、相手の考えているたった一つの語を当てることは、至難の業です。
当てずっぽうに言っても、当たらないのです。技術が必要です。
この課題では、受講生が失語症役と支援者役として、二人一組になります。
失語症役の方に1つの名詞単語を知らせ、支援者役がその名詞単語を当てるのです。
失語症役の方は、「はい」「いいえ」だけを答えるというルールで行います。
練習してから、開始しましたが、悪戦苦闘。
諦める方もいる中、「当たりました!」と声が上がりました。
全16組中、4組が的中。正解できた2組は、現役の市川市会話パートナーさん(2名が復習のために受講)、
そして、この事業担当の市役所職員さんと、ケアマネジャーの仕事をされる方でした。
さすが、知識と技能を持つ方は、言葉を引き出す支援ができるのだと感じ入りました。
会話パートナーさん、素晴らしいです! 受講生の皆さん、一緒に学んでいきましょう!
1.2回目の会場:全日警ホール 市川市障害者支援課の皆様と 講座の様子